【債券投資とは?4つの債券投資の種類とメリットデメリットを解説】

今は社会保障制度の崩壊の危険性や増税など将来の不安に対して自分たちで対策を立てていくのが当たり前の時代。
「定年後は年金で悠々自適に余生を過ごせる」と言った時代は終わったと言っても過言ではありません。
定年後も嘱託社員として働いたり、カフェやコンビニでバイトをする高齢者が多くなってきているのもそれを象徴しています。
正直なところ、今後預金だけでは程年度資産形成をすることは難しいと言えます。

しかし、株式投資や外貨など価格変動が大きな投資方法には手を出したくない・・・。
そんな時に考えたい投資方法が「債券投資」です。
今回はこの債券投資とは一体どのような投資方法なのか、またどんなメリットやデメリット・リスクがあるのかについて初心者でも分かりやすく解説していきます。

目次

1  債券投資とは?
2  債券投資の種類
  2.1  個人向け国債
  2.2  個人向け地方債
  2.3  個人向け社債
  2.4  外国債券
3  選択肢の一つとして考慮しておくと良い!

債券投資とは?

債券投資とは、国や地方自治体、企業が発行している「債券」を購入し利益を得る投資方法です。
簡単に言えば、私たちが国や地方自治体、企業にお金を貸して金利分の利益を得る投資方法の事です。

例えば、私たちが消費者金融にお金を借りに行った場合、返済期日までに金利分を上乗せした金額を返済しなければなりません。
債券投資の場合も同じです。
国や地方自治体、企業が私たちからお金を借りて、決められた満期までに金利分を上乗せして返してくれるのです。
これが債券投資の仕組みです。

債券投資の種類

債券投資にはどの機関が発行した債券を購入するかによって4つの種類に分かれます。

・国債(国が発行した債券)
・地方債(地方自治体が発行した債券)
・社債(企業が発行した債券)
・外国国債(外国が発行した債券)

それぞれ金利やリスクの大きさなどが違います。
基本的にリスクが高ければ高いほど、金利も高くなりますし、リスクが低ければ低くなるほど金利が低くなると考えておきましょう。

例えば、外国国債などは、金利が10%を超えるものもありますが、国の経済状況が不安定なためもし仮に財政破綻してしまえばお金は帰ってきません。

一方で、日本国債は元本保証されている唯一の債券です。
リスクが極端に少ないのはありがたい事ですが金利は0.05%と、預金よりは良いですが・・・債券投資の中では一番低くなります。
次にそれぞれ4つの債券がどのような特徴を持っているのか、詳しく見ていきましょう。

個人向け国債

個人向け国債は、日本国が個人投資家に向けて発行している債券です。
つまり私たちが日本国にお金を貸すことで利益を得る投資方法になります。
個人向け国債のメリットはなんと言ってもリスクの少なさです。
個人向け国債には満期と金利によって次の3つの種類があります。

・10年変動金利型:日本の法定金利の変動に応じて半年ごとに金利が変わるタイプ(最低保証金利0.05%)
・5年固定金利型:発行時に設定された金利がずっと変わらないタイプ(最低保証金利0.05%)
・3年固定金利型:発行時に設定された金利がずっと変わらないタイプ(最低保証金利0.05%)

すべての個人向け国債に「どんなに金利が下がっても0.05%は金利保証しますよ」という最低金利保証がついているので、基本的には元本割れすることができません。
途中換金も制約やペナルティー付きですが、基本的に損をすることが無いというのが個人向け国債のメリットです。
しかし、リスクが少ない分金利が低く設定されているので、大きな利益が期待できないのがデメリットです。

しかし、安全性は債券投資の中で群を抜いている上に、銀行の預金の金利よりも高く、さらには日本国が経済破綻しない限り日本国が金利と元本を保証してくれます。
(※銀行が破綻した場合には1,000万円までしか保証してもらえません)
長期間塩漬けにする予定のお金がある場合には、預金に入れるよりも安全で、かつお金が増やせるという意味で適した投資方法だと言えます。

個人向け地方債

個人向け地方債とは、東京都や神奈川県など地方自治体が発行している債券です。
つまり私たちが地方自治体にお金を貸して金利分の利益を得る投資方法です。
債券投資の中では一番マイナーな債券です。
都道府県、市区町村のどの自治体が発行している地方債を買うかによって購入制限の有無、満期、金利などが変わってきます。
また、個人向け地方債は大きく分けて次の3種類が存在します。

・全国型市場公募地方債(個別債)・・・購入制限無し、全国の各地方自治体が個別に発行される地方債。
                   5〜10年満期がほどんど。
・住民参加型市場公募地方債(ミニ公募債)・・・発行する自治体に住む住民や活動団体に向けて発行される地方債。
                       3〜7年満期の短期のものが多い。
・共同発行市場公簿地方債(共同債)・・・各地方自治体が共同で発行する地方債。
                    分散投資ができることと発行スピードが早いのが最大のメリット。

国債に比べると金利が高く設定されている点や、何より地方自治体が発行しているという事もあり国に次いで安全性が高いという点から非常に人気の債券です。
しかし個人向け国債のように元本保証はありませんが、安全性は高く、販売開始してすぐに売り切れてしまうこともザラです。
基本的には財政がうまくいっている自治体の利率は高く、うまくいっていない自治体は高めに設定されることが多いです。

個人向け社債

個人向け社債は、企業が発行する債券です。
つまり企業にお金を貸して利益を得る投資方法です。
債券投資のメリットは金利が高く、短期のものが多いという点です。

企業である以上、経営破綻の確率は国や自治体に比べると高くなるため、それだけリスクは高くなりますが、信用度の高い安定企業であればそういったリスクは低くなるため、人気です。
安定企業から発行されている条件の良い社債などは特に人気が高いので、必ず購入できる訳ではありません。
国や自治体に比べると安全性は低くなりますが、安定企業であればそう簡単に潰れることはありませんので、比較的安全性の高い投資方法として活用していくのがベストです。

外国債券

外国債券とは、日本国以外で発行されている債券の総称です。
外国債券は大きく分けて次の3種類が存在します。

・外貨建て債券・・・購入、金利の支払い、償却金すべて外貨でやり取りされる債券(ショウグン債券など)
・円建て債券・・・購入、金利の支払い、償却金すべて円でやり取りされる債券(サムライ債、ユーロ円債など)
・二重通貨建て債券・・・購入、金利の支払い、償却金すべて2種類の通貨で行われる債券
           (デュアルカレンシー債、リバースデュアルカレンシー債など)

外国債券のメリットはなんと言っても利益の大きさです。
金利の高さも国内債券以上のことが多いですし、さらには円以外で取引を行うため円安、円高などの為替相場の影響も大きく受けます。
結果的に大きな利益を期待できるのが外国債券のメリットです。

一方で、大きな利益が得られる以上、リスクが高くなります。
また、日本国内で発行されている債券に比べると圧倒的に情報量が少ないので、日本で外国債券投資を行うのはどうしても不利に働いてしまいます。
このようなリスク管理がしっかりとできるようであれば、良いのですが、会社員や公務員など投資経験のあまりない人が行うと損をしてしまう場合もあります。

選択肢の一つとして考慮しておくと良い!

債券投資は、外国債券投資のようにリスクの高いものもありますが、「預金だけでは将来的に不安だし、株式投資などはちょっと怖い・・・」そんな人に選択肢の1つとしておすすめできる第三の投資方法です。
国や自治体、安定企業など信頼でき、かつそれほど破綻リスクのない発行元の債券を買うことで、知識がなくてもしっかりと資産運用を行うことが可能です。
国債は少し金利が低すぎるので、もし塩漬けにするつもりのまとまったお金があるのであれば、まずは預金の移し替えという意味で地方債や安定企業の社債購入などを検討してみてはいかがでしょうか?

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