【外国債券とは?3つの種類と特有のリスク&リターンについて解説】

投資を始めようとする際、株や投資信託などと並んで候補に挙がるのが、債券です。
中でも外国債券は金利が高いことから、検討している方も多いのではないでしょうか。
投資にリスクはつきものですが、外国債券にもさまざまなリスクがあります。
手を出す前に、しっかりと理解しておいたほうがいいでしょう。
今回は、外国債券のメリットとリスクについて解説していきます。

目次

1  外国債券とは?
  1.1  外貨建て債券
  1.2  円貨建て債券
  1.3  二重通貨建て債券
2  外国債券のメリットとは?
  2.1  国内債券よりも利回りが高い
  2.2  為替差益を得られる可能性がある
  2.3  分散投資によって運用リスクを低減できる
3  知っておくべき外国債券の6つのリスク
  3.1  為替リスク
  3.2  金利変動に伴う価格変動リスク
  3.3  信用リスク
  3.4  流動性リスク
  3.5  情報リスク
  3.6  カントリーリスク
4  外国債券はハイリスクハイリターンの金融商品

外国債券とは?

外国債券は債券の一種で、発行体または発行市場が外国であるか、発行通貨が外国のものを指します。
ひと口に「外国債券」と呼ばれていますが、購入時の払い込み、利子の受け取り、
償還金の受け取りに使用される通貨によって、大きく次の3つに分類することができます。

・外貨建て債券
・円建て債券
・二重通貨建て債券

それぞれどのような債券なのかを次に詳しく解説していきます。

外貨建て債券

購入時の払い込み、利子の受け取り、償還金の受け取りがすべて外貨で行われる債券です。
外貨建て債券には、以下のようなものがあります。

外貨建て債券の種類 概要
各国の国内債券 外国の発行体が、その国を市場として、その国の通貨建てで発行する債券。代表的なもので米ドル建て債券、豪ドル建て債券、ユーロ建て債券など。
ショウグン債券 国際機関や外国の政府・政府系機関・地方公共団体・企業などの発行体が日本市場で発行する、外貨建ての債券。購入時の払い込み、利子の受け取り、償還金の受け取りはすべて外貨で行われる。

円貨建て債券

購入時の払い込み、利子の受け取り、償還金の受け取りがすべて円で行われる債券です。
円貨建て債券には、以下のような債券があります。

 

円建て債券の種類 概要
サムライ債 外国の発行体が日本市場で発行する、円貨建ての債券。
ユーロ円債 日本や外国の発行体が日本以外の国や地域を市場として発行する、円貨建ての債券。

二重通貨建て債券

購入時の払い込み、利子の受け取り、償還金の受け取りが二種類の通貨で行われる債券です。
以下のような債券があります。

 

二重通貨建て債券の種類 概要
デュアルカレンシー債 購入時の払い込みと利子の受け取りが円貨建て、償還金の受け取りのみ外貨建ての債券。
リバースデュアルカレンシー債 購入時の払い込みと償還金の受け取りが円貨建てで、利子の受け取りのみ外貨建ての債券。

外国債券のメリットとは?

外国債券を購入すると、どのようなメリットがあるのでしょうか?
主に、次のようなメリットが考えられます。

国内債券よりも利回りが高い

ゼロ金利で推移している日本の債券に比べて外国債券は金利が高いため、高い利回りが期待できます。

為替差益を得られる可能性がある

外国債券を購入後に為替相場が円安になれば、
利子や償還金、売却した際に受け取ることができる売却金で利益を得られる可能性があります。

分散投資によって運用リスクを低減できる

外国債券は日本の株式や債券などとは値動きのタイミングが異なりますので、
他の資産と組み合わせて投資することで、全体として運用リスクを低減する効果が期待できます。

知っておくべき外国債券の6つのリスク

外国債券なら定められた期日に償還金というかたちで額面の金額が手元に戻ってくる上に、利息を受け取ることができます。

つい銀行の定期預金と同じような感覚で捉えてしまいそうになりますが、外国債券にはさまざまなリスクがあります。

次の6つのリスクをしっかりと認識した上で検討する必要があります。

為替リスク

外国債券によって得られる利子、償還金、売却益は外貨として発生するため、
日本円で受け取る際、その額は為替レートに左右されます。

前述したように、購入した時よりも為替が円安に振れれば、為替差益が発生しますが、
その反対に円高に振れれば、為替差損が発生します。

為替レートはその国の経済動向や政治の状況、政策の影響を受けて大きく変動する場合があり、
どれだけ変動するかを前もって予測することは不可能と言っていいでしょう。

金利変動に伴う価格変動リスク

外国債券を購入し、償還日まで保有した場合は、額面どおりのお金を受け取ることができます。

一方、償還日を迎える前に売却する場合、外国債券の価格は市場金利の影響を受けて日々変動しており、
売値はその時の市場価格で決まりますので、額面の金額を下回ってしまう可能性も考えられます。

もう少し具体的に説明すると、外国債券の価格が額面よりも下がってしまう事態が発生するのは、
市場金利が上昇した場合です。

市場金利が高くなると、これから新たに発行される債券の年利率は上がった金利を水準にしていますので、
既存の債券よりも高い年利率となります。

つまり、既存の債券より有利になるので、その結果、既存の債券の価格が下がってしまうのです。

なお、金利変動に伴う価格変動の振り幅は、外国債券に設定されている償還日までの期間によって異なります。

一般的には、償還日までの期間が長くなるほど、価格変動リスクは大きくなります。

信用リスク

利息と償還金が定められているので、外国債券は元本が保証されていると捉えられがちですが、そうとは言い切れません。

償還日まで保有したところで、発行体の経営状況や経済状況が悪化した場合、
特にデフォルトした場合には、額面の一部または全額が支払われない可能性があります。

流動性リスク

償還日を待たずに保有している債券を売却して換金したいと考えたとき、
買い手が見つからなければ売ることができません。

買い手が見つかったところで、希望する価格よりも売値が下がってしまう場合もあります。

情報リスク

前述したように、外国債券の発行体は外国であることがほとんどです。

そのため、外国語でしか得られない情報があるなど国内には情報量が少なく、
外国債券の実態を掴みづらいことが考えられます。

また、情報があったとしても、国内で生活している人にとっては得られるスピードに限界があり、
緊急時に対応が遅れてしまう可能性があります。

カントリーリスク

発行体が属している国や地域には、
その国、その地域ならではの政治的・経済的リスクがあることも忘れてはいけません。

政治や経済の情勢が大きく変化すれば、それに伴って債券の価格が大きく変動したり、
利息や償還金の支払いに影響を及ぼしたりすることが考えられます。

外国債券はハイリスクハイリターンの金融商品

投資にリスクがあるのは当たり前ですが、中でも外国債券には、あらゆるリスクがつきまといます。

投資の中で、ハイリスク・ハイリターンな金融商品の一つ言ってもいいでしょう。

高い利回りなどのメリットに惹かれる人が多いようですが、
十分な知識や情報力がなく投資の経験をあまり積んでいない会社員や公務員の方には、
正直に言ってお勧めできません。

外国債券に手を出すのならば、ミドルリスク・ミドルリターンの不動産投資を行ったほうが、
時間や手間を考慮してもメリットが高いと言えます。

小嶋和也
代表 小嶋和也
YELL合同会社 
ファイナンシャルプランナー

プロフィール
栃木県鹿沼市生まれ 33歳
消防士をしていた27歳の時、結婚をきっかけに資産運用の必要性に気づき独学で勉強を始める。
国内外で資産運用を学んだ後に32歳で独立、YELL合同会社を設立する。
現在は、日本全国にクライアントを持ち、米国株式スクールの運営や資産形成コミュニティーの運営をしている。
米国株式を使った資産形成サポートをはじめ、保険のプランニング、ポイントの有効活用など、主に公務員、サラリーマンの方の資産運用に強みを持つ。


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